ゲームのある日常

ゲームを生涯の趣味にしようと思ったオッサンの独り言。

ライフスタイルゲーム遍歴(1)FC版ウィザードリィ

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近年、海外では”ライフスタイルゲーム”という概念が提唱されているらしい。

”ライフスタイルゲーム”とは、それがライフスタイルのように趣味生活の主軸を占めるゲームのことであり、より精密には次のように定義されるという。

「ライフスタイルゲーム」とは、趣味時間の大半を占め、長期的に遊べるゲームを指す。ジャンルは問わず、多くの場合デイリー/ウィークリーの定期イベントを含んでいる。MMORPGからスポーツゲームまで、ライフスタイルの一部となっていれば、どんな作品でも当てはまる。

 自分の過去のゲームプレイ経歴を思い返すと、最初の頃からこの”ライフスタイルゲーム”に該当するようなプレイスタイルを採っていたことに気付かされる。

 

自分のとっての最初の”ライフスタイルゲーム”になったのはファミコン版のウィザードリィだったと思う。

ビデオゲームに手を出したのは社会人になって以降、当時は品薄のファミコン本体にソフトを数本付け、割高な値段で販売する「抱き合わせ商法」が跋扈している時代だった。そんな頃にファミコン本体と合わせ抱き合わせで購入したのがドラゴンクエスト3とウィザードリイだった。(今から思えば、抱き合わせ商法としては良心的な取り合わせだったとも言える)

当初、ウィザードリィについてはその地味なグラフィック表現もあってあまり面白いとは思えず、ドラクエ3に熱中していたが、やがて気づくと、ウィザードリィにどっぷりとハマっていることに気づいた。

ストーリーではなく、キャラの成長と報酬としての武器装備を求めるために繰り返されるプレイ、ストーリーによって規定されるのではなく、あくまでプレイヤー自身の想像に委ねられるキャラメイク、一人称視点でダンジョンを探索する主観的プレイ感覚……思えば、自分が好むゲームの要素の基本が全てをこのタイトルは持ち合わせていた。

迷宮奥深くを探索し、ダンジョンマスターであるワードナを打倒してゲームクリアをしてなお、長きに渡って遊び続けた。クリアの目安がパーティキャラのレベル平均13と言われるこのゲームで、手持ちのキャラすべてを3桁台まで成長させてなお、「ムラマサ」や「アーマーオブロード」といったレアアイテム獲得のためのゲームプレイは長く続いたのである。

結局、シリーズ作品の「リルガミンの遺産」や「ダイヤモンドの騎士」を含めれば、どれほどの時間をこのゲームに費やしただろうか。

そして、「ウィザードリィ」のプレイ経験で目覚めた”快感”は、後の自分自身のゲームプレイスタイルに大きく影響することになる。