ゲームのある日常

ゲームを生涯の趣味にしようと思ったオッサンの独り言。

「DEATH STRANDING」序盤をプレイしての印象

11月8日に発売された「DEATH STRANDING」を購入。

早速序盤プレイをしてみた感想を書いてみる。

 

ゲームプレイの動画が公開された頃、このゲームのジャンルを「ウォーキングシミュレーター」と言う意見をネット上で見かけた。もちろんこの表現は揶揄する意味から生じているのだろうが、実際にプレイした感想としては、「DEATH STRANDING」は確かに本当にウォーキングシミュレーターだった。つまり、「歩く」という行為にきちんとゲーム性をもたせ、「いかに歩くか」をゲームシステムのひとつの軸とし、きちんとゲーム性をそこに付与しているものとして。

思えば、飛行機や自動車を操縦・運転するゲームは数多あり、その基本は操縦や運転の手順=手間をゲームシステムに落とし込みことで、疑似体験としてのゲーム性が成立している。しかし、人間の最も基本的な移動手段である「歩行」という行為を、ドライビングシミュレーターやフライトシミュレーターのように、その手順をゲームシステム化したゲームが今まであっただろうか。普通はただ移動したい方向を指定すればその方向へ移動するだけ。後はジャンプするとか障害物を乗り越えるという部分に多少のアクションが追加されたり、スタミナというファクターが追加されることもあるが、基本的にはどのゲームも「普通に歩けて当たり前」が前提となっており、少なくとも歩行や走行といった行為に移動方向を指定する以上の手間がかかるゲームというのは、あるにしてもそうそうあるものではないことは間違いないだろう。

「DEATH STRANDING」では歩行することに対し、「身体の重心」や「地面の状態」が大きく影響してくる。運ぶ荷物の量やその担ぎ方で、重量負担やバランスが大きく変化し、たくさんの荷物を高く積み上げて担ぐほど、バランスを維持することが難しくなる。R2・L2ボタンを使ってバランスを維持したり踏ん張ることで、倒れそうになっても耐えることができるが、スタミナが切れれば当然転倒するし、川を渡るにも深みや急流にはまれば流されてしまう。歩行の障害となるものは他にもあるし、敵キャラも当然登場するが、基本的にはどこをどう歩くか、マップを見ながらルートを考え、レーダーで路面の状況を把握して、より転倒しにくいコースをたどって進んでいく必要がある。一方で、このゲームのシステムの肝である「ストランディングシステム」のおかげで、一見登れなさそうな崖に先駆者がロープや梯子を残してくれているので楽に越えられる、という恩恵に預かることもある。

とにかく、このゲームは歩くことにさまざまな「手間」がかかるが、とにかくそれが楽しい。もともとオープンワールドゲームの広大なマップを何の目的もなく歩き回るのが大好きだったから、面白いと感じて当然と言えば当然なのだけど。

ともあれ、予想あるいは期待以上に面白さに、まさにハマりつつある現状。まあ、不満点や疑問点もいろいろあるけど、その辺はゲームをクリアするなりプレイを進めるうちに見え方が変わってくることもあるだろうし、またその時にでも。

 

さて、荷物運びしてこようか(自爆